山野草のガーデン

各園芸誌等で掲載されているMさんのお庭を訪問しました。以前もおじゃました事がありますが、久しぶりの訪問となりました。入念かつ美しく手入れされたお庭は、訪れるたんびに、新たな感動を与えてくれます。
写真では見にくいかも知れませんが、庭は小山が作られ、その頂部にクリスマスローズが植栽されています。勿論、クリスマスローズの開花はまだですが、丁度、大文字草が綺麗に咲いていました。
クリスマスローズの栽培についても大ベテランのMさんですが、いろいろと経験された中で、「失敗しないと上達は無い。枯らさないと・・・。」と話されていました。
高価な花ですから、誰しも枯らしたくは無いのですが、地域環境、栽培環境の差だけでは言い尽くせない様々な要因が絡み合っているので、一口に栽培方法はこうしなくてはと言い切れない所があるかと思います。
目の前で、その植物や周囲の状況を観察しながら、直接お話しできたら、けっして本などに書き表せない部分についても、より具体的な議論できるかと思います。失敗を恐れるのではなく、失敗することも含め全てが植物を育てることであり、失敗しないように各自が工夫を凝らすことが、栽培の楽しみに繋がるものだと思います。
また、Mさんは、「ある生産者さんを訪れた時、栽培方法で食い違いを感じた」と話されていました。確かに、生産者の栽培方法をそのまま一般家庭に持ち込めない事があります。
花を早く、それもいっぱい咲かせて出荷することを目的とする生産者と丈夫に長く育てることを目的とする一般家庭では、当然、栽培に差が出ます。一般家庭では、やはりじっくりと時間をかけて、ゆったりとした気持ちで楽しむのが一番だと私は考えています。