H.multifidus hercegovius

古葉は完全に枯れてしまったH.ムルチフィダス・ヘルツェゴヴィヌス(H.multifidus hercegovius)です。細葉が特徴的で美しいため、葉だけでも観賞価値が高い原種です。晩秋になると古葉は枯れ始めますが、それに変わって苞葉に包まれた花芽が上がってきます。やや丸みを帯びた蕾は黄緑色をしており、柔らかな印象を受けます。自生地では、H.m.ヘルツェゴヴィヌスは、ムルチフィダスの亜種の中でも一番南方のモンテネグロに分布しています。丈夫さでは、イストリアクス>ムルチフィダス>ヘルツェゴヴィヌスと言った感じですが、ヘルツェゴヴィヌスも決して難しい原種ではありませんから、皆さん、栽培して下さい。