水切れした株

写真は去年の猛暑で水切れして地上部が枯れてしまった例です。私は日当たりの良い場所、半日陰の場所、遮光した場所など、様々な環境で種々のクリスマスローズの生育状況を観察していますが、写真の例は、日当たりガンガンの場所で管理していたものです。
日中、常に株の状態が確認できたら、ここまでの状態にはならなかったかも知れませんが、皆さんもそうかと思いますが、なかなかそばにべったりはいられないかと思います。そこで、ご自分の管理スタイルにあった置き場所や環境を模索して、水やりする必要がでてきます。

また、日当たりの強いところで管理しておくと、必ずしも光合成の効率が良くなるものではありません。水不足になると気孔を閉ざしてしまいますから、光合成は止まってしまい、蓄えた栄養分を無駄に使い果たすことになります。大株ならまだしも、小さめなポットでは水切れし易く、葉の数も少なかったりすると、そのダメージは大きなものとなります。開花見込み株の場合は、花芽分化がけっこう遅く8月、9月との研究結果があります。夏に葉を傷めたら、翌年の開花を逃してしまう可能性もあります。

基本的に葉焼けを認めるような管理はお薦めできません。気を付けてもけっこう傷むものですし(笑)。良い用土、良い鉢、良い環境で栽培できたら、誰でも上手くいくでしょうが・・・誰しもなかなか良い環境が得られないという方が多いのかと思います。暑くても屋上とか風通しが最高に良いところでは、蒸れずにすみますが、通常のご家庭ではなかなか風通しが望めまい環境の方も多いかと思います。環境はいろいろですよネ。皆さん、ご自分の栽培環境をしっかりチェックして、夏越し頑張って下さい。